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『鶏とふじ』

どうも、とある高円寺のアルピニストです。
え、まだその設定つづいてたのかって?
わたくしも続くとは思っていなかった。
前回の登山を終えたわたくしの身体には、もはや新しい山を踏破する気力も体力も残されてはいなかったし、そもそもキュートな山ガールになんか出会えないんだし、もういっそのこと登山など止めてしまおう、そう思っていた。
だがある日、登山という人生の目的を見失って酒浸りの毎日を送っていたわたくしは、一枚の運命的な看板にでくわしたのである。
その看板には「鶏と」と書かれた紙が無造作にはりつけられており、その後ろに「ふじ」という文字が印刷されていた。
そこにはかつて、『昴神 角ふじ』という名峰がそびえていたはずだった。踏破不可能とまで言われた野菜増しを供する、難攻不落の頂。
「山の…名前が変わったのか…?」
わたくしはいぶかりながら長い間その看板を眺めていたが、ふと気付くと自分の中に、登山への情熱が再燃し始めていることに気が付いた。
「なにがし富士」の別名を持つ山は日本全国に散らばっており、たとえば津軽富士や越後富士、本部富士などがあるのは周知の事実である。
本物の富士山を擁する静岡県だけでも、伊豆富士や丸子富士など御当地富士は9つもあるのであって、調子に乗るのもいいかげんにしろと言いたいが、これは日本人にとっていかに富士山という存在が重要であったかを示している。
そのようにして日本人の精神を支えてきた霊峰「ふじ」の名が、ここ高円寺の山にも冠されているのだ。
それだけでかつてのアルピニストの心に灯をともすのには十分であった。
あるいは山の名前に含まれた「鶏」の一文字が、わたくしの登山ブログ「高円寺鶏」を連想させたことも一因かも知れない。
この山を最後にしよう。もう一度、もう一度だけ、山の頂に立って見よう   そんな想いに突き動かされたわたくしは、「鶏とふじ」の看板を前に拳を握りしめた。
その様にして、再びわたくしの登頂を目指す戦いがはじまったのである。

…というような妄想をしながらラーメンを食べる30代半ばの男性というのは、はは、自分で言うのもなんだけどだいぶキモいですね。えっへん。
でもまあ、二郎系ってのはどう見たって一つの山なわけで、そこに挑むという行為はやはり「登山」という言葉がしっくり来る。まあ実際には山を登るのではなく、山を突き崩すのだけれどね。
で、ここからは余談なのだけど(「え?全部余談じゃん」とか思った人、正解です)、本エントリーを書いていて、わたくしはふとあることに思い当った。
江戸時代に発生した、富士山とそこに住まう神を信仰する集団の事を「富士講」と言い、その開祖の名前は「角行」というのだけれど、もしかして『昴神 角ふじ』の名前は、この山岳信仰に由来してるんじゃなかろうか。
だって、神と角行と富士講ですよ。まんま『昴神 角ふじ』じゃないですか。
こりゃ名推理キタぜ、と思ってネットでいろいろ調べて見たのだけれど、うーむ、残念なことに「角ふじ」の由来を説明しているページは見つかりませんでした。
わたくしの深読みなのかもしれませんが、いずれにせよ「角ふじ」の由来が知りたいなー。
ご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報されたし。

RIMG4187.jpg
どう見たって山です。塩ふじ麺、650円。
コクのあるスープが美味い。
頂上の大蒜と葱が富士の冠雪に見えるぜ。

RIMG4184.jpg
醤油ふじ麺、650円。
スープは醤油の角が立っていて、若干辛い。
個人的には塩の方が美味しいと思う。

RIMG4181.jpg
店内はあまりきれいとは言えない。

RIMG4190.jpg
この雑な店名チェンジがよい。


住所:杉並区阿佐谷南1-4-2
category:ラーメン

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