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発作的タイ旅行記【6】

朝7時、得体の知れない鳥の奇怪な鳴き声で目が覚める。
ぎゃおぎゃお。
朝っぱらからエンジン全開の、リゾートぶってない感じに好感が持てる。
鳥の姿を探して外に出てみると、昨日は気づかなかったが、ビーチの砂が驚くほどきれいだ。
まるで新雪のように細かく、さらさらとしている。こんなに白くてやわらかな砂を見たのは初めてである。
よく料理の本なんかに「さっくりと混ぜる」という表現があるけれど、書いてある通り小麦粉と卵なんて混ぜちゃったら、そらもうべとべとで、何をどうさっくりしていいのか途方にくれる時がある。でもここの砂なら大丈夫。さっくりし放題。海水に浸されても、足の下で緩やかに崩れ、引く波にさらさらとほどける。
その足裏の感触を楽しみながら、昨夜の大騒ぎとは打って変わって人気のない朝の海岸をのんびりと散歩する。
バンガローに戻って荷造りを済ませ、アメリカンブレックファーストなどと銘打たれた、トースト二枚と目玉焼きからなる小ざかしい朝食をとる。

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■白い浜。⇒こざかしい。⇒さて、どうすっかな。

で、なんだっけ?
そうそう、ダイビング。それを片付けとかなあかんやん。
とは言え、BCDやダイビングコンピュータはおろか、水着すら用意できていないのである。
というわけで路地裏の売店を物色。白人観光客が大多数を占めるせいか、売っている品物もXXLなどオーバーサイズ気味の商品が多い。その中から無理やり選んだナイキのスイムウェアを購入。25バーツ。明らかにパチもんだよなあ。まあいいけど。
で、肝心のダイビングだが、ビーチ沿いにPADI公認のショップを見つけて尋ねてみると、本日は40人もオープンウォーターの講習が入っているので、ファンダイビングは受け付けられないとのこと。かわりにプロイというショップを紹介してもらう。
行ってみると、がたいのいいオッサンが「ダイビングか?」と声をかけてくる。筋肉質な体は全身真っ黒で、至るところに刺青が施されている。何というか、どう見ても完全にダ・フイ系である。
「今日、ファンダイビングできる?一人なんだけど」と聞くと、ふむふむと頷いて中に招かれる。
ライセンスを見せろというので取り出すと、そこにはスーツを着た、いかにも好青年、ってな姿。そうだったねえ、あの頃そうだったねえ。今は髭なんぞ生やして目つきも悪く、くたびれたカリマーのデイパックひとつで旅をしている姿は単なるごろつき、ろくでなしのたぐいである。ダ・フイが大げさに肩眉を吊り上げて「これ、お前か?」と問うのに、「いや、そのライセンスは道で拾った」と答えると、ダ・フイがげらげらと笑う。
この後、北欧から来たカップルと、フランス人の父親&息子2人が加わって、船に乗り込みタル島へ出発。ちなみに料金は2ダイブ(機材レンタル・ガイド・船代・昼食込み)で2500B。この旅で一番の出費である。

かなりのスピードで海上をぶっとばし、タル島着。島はかなり小さく、周囲をめぐる切り立った崖の一部が抉れたように、なだらかなビーチを構成している。ビーチから少し離れた、漁船の操業している脇に碇を下ろし、1stダイブ。
透明度は伊豆より少しマシと言った程度で、沖縄のそれには遠く及ばない。珊瑚の色だって地味だし、魚たちの姿も総じて垢抜けない。
しかしその海中にちりばめられた造形のひとつひとつが、ネイティブダイバーでもない自分が言うのも何だが、なかなか面白いのである。
入り組んだ地形や、かさ状に折り重なった珊瑚たち。地味にモンゴウイカなんかがふらついているかと思えば、隆起の周りを魚たちがハムスターみたいに回遊している。
個人的にはバズーカというか、スーパーマリオの大砲みたいな形をした珊瑚と、一つ目ウニが気に入った。
なんていうのか知らないのだが、ここの海底に生息するウニたちは五つの点で囲まれた部分に一つ目を有しており、これが例外なく光の射す海面を見上げているのである。こいつらがいっぱい並んでいるのに上から視線を合わせると、結構迫力がある。
即座にビホールダーと命名。(後に、こいつはガンガゼという愛嬌のない本名を持っていることが判明。棘には毒があり、目のようなものは実は…。まあいいんだけどんね、別に)
約一時間のダイブを終え、タル島に上陸して昼食。
サメットでメニューの中から作ってもらったパッタイのランチが、冷めても美味い。フルーツなども用意してもらって、フレンチ親子などと会話を交わす。親父は学校関係の教材を扱う仕事をしており、けっこう時間に自由が利くらしい。ついこの間はベトナムでも潜ったそうである。息子二人はほっそりとした男前で、共に高校生ぐらい。

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■白人たち(セレブ要素)。⇒クリアウォーター。⇒木陰にブランコ。

そのあと、夢のように美しいビーチでタバコを吸いながらぼうっとしていると、ダ・フイが近づいてきて、波打ち際で遊ぶ水着姿のスレンダーなアジア系美人二人に向かって目配せをする。
「なあ、あいつら日本人か?」
「いや、ちがうよ。日本語しゃべってないからね。たぶんチャイニーズじゃないかな」
「くそ、日本人じゃないのか。それにしても美人だな。」
「あんた日本語しゃべれんの?」
「いや。お前、中国語は?」
「全然」
二人で顔を見合わせて苦笑い。
「お前、タイには一人で来てるのか?」
「まあね」
「そうか、がんばんな」
諦めきれない様子でスレンダーに目配せするダ・フイに「何をだ?」と日本語でつぶやきつつ、ビーチをのんびりと歩く。
穏やかでにぎやかな午後の喧騒を、波がさらってゆく。
【続く】

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